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オーバー・デンチャーの意義とは何だろう?
オーバー・デンチャーにする意義には大別して4つの意義があります。それは、①咬合支持、②義歯の維持・安定、③歯根膜圧受容器の活用、④顎骨の長期的保全でしょう。
①    咬合支持
咬合圧を粘膜に手負担させるのは、甚だ無理があるわけで、それを少しでも現存歯の歯根膜に負担させる、あるいはインプラントに支持させると言ったことは良好な食生活を回復するうえで、極めて有用な方法です。
②    義歯の維持・安定
オーバー・デンチャーにすることによって、現存歯やインプラントに義歯の維持、そして安定をゆだねることが出来たならば、総義歯の便宜上の形態である、上顎口蓋部義歯床および下顎顎舌骨筋線より下方に延長された舌側床縁の形態を控えめにすることが出来ます。すなわち、無口蓋義歯や舌側の装着感の良い義歯を製作することが出来るわけです。
③    歯根膜圧受容器の活用
オーバー・デンチャーでは、現存歯の数や、位置にもよりますが、咬合圧が歯根膜に伝えられ、圧受容器を刺激しますので、「歯ざわり」や「咬み心地」といった微妙な咀嚼感覚が得られることになります。
④    顎骨の長期的保全
総義歯補綴の場合、残念ながら、どんなに素晴らしい総義歯を調製し、たとえ経年的な顎骨の吸収を遅らせることが出来たとしても、「ゼロ」にすることはできないのです。現存歯を用いオーバー・デンチャーにした場合、それら現存歯の十分な炎症のコントロールを行って、健康状態を維持したならば、顎骨の吸収を抑えることが出来るのです。